大野 耐一 著 「トヨタ生産方式」を読んで

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やすです。

大野耐一さん著作の「トヨタ生産方式」を読みました。この本は品質管理の担当者にとってはバイブルといっても過言ではない良書です。私はメーカーで品質管理を担当していますが、入社当初、上司に品質管理の基礎を学ぶために勧められました。今となっては基礎を品質管理とは何か?を理解するためにとても役立ったと感じています。
*単行本版


*Kindle版

トヨタの生産方式において「ジャスト・イン・タイム」と「自働化」の二本柱が基本的な考え方として定義されている。トヨタ生産方式の運用方式は「カンバン方式」と呼ばれる1枚の紙である。これには部品の品番や、製造上の必要事項を記しており、運用することで各工程の流れをシステム化できることから、在庫をもちすぎることがなく、無駄の無い生産が実現できるという。日本がオイルショックを迎えるまでの間、日本ではフォードを代表とするアメリカ式の量産方式がメジャーであった。ところが、それを迎えた日本経済はゼロ成長となり、量産方式ではまったく利益が出ない状況に落ち込んだ。状況を打開するためにトヨタは「カンバン方式」と呼ばれる方法を確立し、他企業の業績が落ち込む中でも大きな収益を確保できた。トヨタは徹底してあらゆるムダを排除することで、世界のトヨタと呼ばれるまで成長できたのである。

メーカーの品質管理担当としてこの本を選んだ理由は2つある。1つ目は生産管理、品質管理のテキストとして読んでみたかったということである。2つ目は製造工場の改善のヒントを探しており、本書を手に取った。生産管理、品質管理のテキストとしては非常に読みやすい本であったと思う。当社は委託生産を行っており、工場側には100%当社が求める生産機器を押し付けるわけにはいかないのでハード面では生産効率の改善は難しい。しかし、生産工程、生産必要数等の情報をまとめ、効率のよい仕組みであるソフト面を改善するだけでも「つくり過ぎのムダを」生じさせない、ムダのない生産が可能になることがわかった。経済成長が停滞した時期に注目されたのがトヨタ生産方式である。日本が高度経済成長期に突入すると仮定すると、生産方式を見なおしてアメリカ式の量産方式に切り替えるのだろうか。私はそうは思わない。トヨタは付け焼き刃程度の生ぬるい考え方では厳しい低成長時代を生き抜くことができないことを知っている。だから「ムダの排除」に一切手を抜かず、トップ企業として君臨し続けることができているのだと思う。トヨタ生産方式の基本理念「徹底したムダの排除」を掲げている限り、これからもそれは変わらないであろう。
*単行本版


*Kindle版

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